ディズニーの英語システムは何といってもDVDの内容が充実しています。プレイアロングやシングアロングなど、我が家はCDより断然DVDの方が出番が多いです。
ただ気になるのが、乳幼児期のテレビ視聴についてのネガティブな意見があることです。そこで、テレビが子どもに与える影響について調べました。
目次
テレビ視聴の否定的な意見(デメリット)
- 長時間視聴が、1歳6ヶ月時点における意味のある言葉(有意語)の出現の遅れと関係があり、言葉の発達が遅れるといわれている。
- 長時間見ることにより、視力が低下する。
- 暴力シーンを見ていると一時的に暴力的になることがある。
- バラエティー番組やドラマの危険なことを真似てしまうことがある。
- アニメやタレントの言葉づかいを真似たりと、言葉づかいに影響を与える。
- テレビを長時間見ている子どもは運動量が減ることやテレビを見ながらお菓子を食べることにより、肥満の傾向がみられる。
テレビ視聴の肯定的な意見(メリット)
- 教養番組においては、自然や科学など為になる知識を増やすことができる。
- 映画やアニメ、バラエティ番組などで、親子間や動物への愛情や、感動する心を育むことができる。
- 国内外の行くことのできない地域について知ることができ、世界が広がる。
- コミュニケーションのツールとしてテレビを上手に使えば、テレビを長時間見ていても問題はない。
- テレビが良くないのではなく、テレビを見せっ放しにして、親が子どもと会話などのコミュニケーションを取らないことが良くない。
テレビ視聴の注意点
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テレビは見終わったら消す
テレビはつけっぱなしにせず、見終わったら消す習慣をつけましょう。また、見る時間を決めることが大事です。そうすることで、本を読んだり、外で遊んだり、他の遊びをする時間が持てます。
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テレビは親子で一緒に見る
テレビを見ながら親から話しかけたり、一緒に歌ったり、子どもの問いかけに応えたりし親子のコミュニケーションをとり、感動や知識を共有しましょう。
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授乳中や食事中はテレビを控える
テレビの音と光は、赤ちゃんや幼児の興味を強く惹きます。テレビに夢中になり、箸が止まるようなことにならないよう、テレビばかり見ている子はテレビを付けないで食事をして下さい。
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テレビに関する決まりを作る
だらだらテレビばかり見ないよう、親子で話し合って、決まりを作りましょう。
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危険な行為を真似ないように注意する
お笑い芸人が体を張って危険なことしたり、ドラマの危険なシーンを見ても、子どもは危険だと感じないことがあります。真似をしないように注意しましょう。
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親自身もテレビをだらだらと見ない
子どもに時間を決めてテレビを見せても、親がだらだら見ていては、子どもも一緒に見てしまいます。親自身も気を付けましょう。
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視力の低下に注意する
部屋を明るくし、テレビ画面から離れて見せましょう。また、寝ころんで見ることも視力低下につながります。見るときの姿勢にも注意しましょう。
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テレビを子守り代わりに利用しない
子どもとのコミュニケーションを十分に取らず、忙しいからと言って、乳幼児をテレビの前に放置していませんか?テレビに子守りはできません。
小児科学会の意見も変わってきた
育児書や報道では、上記に書いたようなテレビ視聴についてのネガティブな意見が目立ちます。
幼児のテレビ視聴がネガティブに捉えられている理由のひとつに、アメリカ小児科学会が1999年に発表した否定的な意見が日本でも広く浸透していることがあげられます。
テレビに限らず一般にメディアは、2歳未満の乳幼児にとって悪影響を持つ可能性があります。幼児用教材として意識的に使う場合であっても悪い影響を与えるという研究成果の報告書が提出されています。
しかし最近になって、アメリカ小児科学会は「今のところメディア利用時間と子供の発達との因果関係については結論が出ていない」という、否定でも肯定でもない立場を取るようになりました。
これには、科学的な分析方法の進歩が関係しています。昔は科学的根拠が薄い主張でも通りましたが、今は科学的な分析なしに「乳幼児にとってテレビは悪影響だ」と結論を出すことができなくなりました。
因果関係は結論が出ていないので、乳幼児にとって悪影響と決めつけるのではなく、上記に書いた注意点などを参考にテレビなどのメディアと付き合うといいでしょう。
ディズニーの英語システム(DWE)においてのDVD視聴
言葉の発達は、テレビを長時間見ているか否かよりも、絵本を多く読んでいるかどうかが、子供の語彙量に影響するといわれています。
テレビ視聴というのは、乳幼児にとってそこまで魅力的なものではないのです。
テレビをつけっぱなしにしておいても、幼児はずっとテレビを視聴しているわけではありません。テレビに興味がなくなったら他の遊びをしたり、自分で上手く遊びを調整します。
乳児は物を舐めたりして、自分が働きかけたことに何らかの結果が返ってくることが好きです。しかしテレビは一方通行なので、物足りません。一番楽しいのは絵本読みや外遊びを通した人とのコミュニケーションです。
乳幼児期には、親子共々テレビ画面から離れ、一緒に会話し絵本を読み、身体遊びを楽しむ時間が大切です。
ただ映像には、子どもに知らない世界を知らせるという情報の側面もあります。テレビを見せないというのではなく、家族のコミュニケーションのひとつとして使うのであれば、悪影響はありません。
対話的共有視聴といって、子どもとテレビを一緒に見てそれを会話の道具にすると絵本と同様に、幼児の語彙量を増やす効果があるそうです。
なぜ絵本が子どもへの影響力が強いのかというと、集中して読むからです。
例えばプレイアロングのDVDを一緒に見て、子どもと一緒に歌ったり、踊ったり、対話的な質問をするようにします。そうするとテレビへの集中力が上がり、語彙や情報をインプットしやすくなります。
しかし、子どもにずっと付きっきりでDVD視聴することはできません。
一日の中できちんと子どもとコミュニケーションを取っていれば、家事の時間にDWEのDVDを見てもらうことは、決して悪いことではないと思います。
テレビやDVD視聴には、メリットもたくさんあります。
テレビは、使い方によって、子どもに様々な影響を与えます。デメリットだけでなく、メリットもたくさんあるので、悪い影響を回避し、テレビやビデオと上手く付き合えるよう、親御さんが気を付け、コミュニケーションのツール、そして、語彙力アップのツールとして活用しましょう。
今日も読んで下さりありがとうございます。
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